そこはウルダハ、採掘ギルド。
生粋の冒険者たる私は事件の匂いを感じ取り、そこに潜入したのだった。
ピタリだ。このセセルッカという男が何やら困り果てているらしい。アラミゴの解放運動に若干疲れ気味だった私は、一度視点を変えて、羽を伸ばす意味でもこの男の悩みを解決することにした。解放運動はしばらくリセとかアルフィノにまかせておけば良いだろう。
どうやら、この男の妹ネネッコさんを含む遺跡調査隊が、カルン埋没寺院の奥底に閉じ込められてしまったらしい。大変だ、遭難事故からの生存率は救助までにおよそ72時間でゼロに近づくと言われている。一刻も早い救助が必要だ。さっそく私は現地カルンに飛んだ。
以前、このカルン埋没寺院は踏破ずみだが、今回は太古の罠が作動している状態らしい…以前とは別物の危険性をはらむ状態になっていることは間違いない。
私はふと我に帰った。そんな危険なところに、果たして1人で潜入して良いのだろうか。しかし、最近FFに復帰したばかりの私に、頼ることのできる他の冒険者などいない。フレンドたちは皆すでに漆黒直前の未曾有の冒険中だ、今更こんなサブクエストに足を運んでいる余裕などない。私は、俯く顔をあげると、寺院に1人足を踏み入れようとする、その時だった。
プラン
「おいおいイコプ、足が震えてるんじゃないのか」
れでぃこ
「まったく、無茶なのは全然変わらないんだから」
フラー
「さあ、今日も元気に行きましょうか!」
「お前等…!!」
私は号泣した。
(捏造です)
カルン埋没寺院(HARD)に挑む
さて、ということで久しぶりのダンジョンです。今回も当然、全員初見で下限設定。
特に私は久しぶりなので、白魔道士として果たして万全の動きが出来るか不安はありますが、「ピンチになったらベネディクション」、「たくさん敵がいたらホーリー」など基本的なことはだいぶん思い出した気がするので、あとは持ち前のゲームセンスでカバーすることにします。
ノーマルのカルンとは違い、夕暮れのカルンはいっそう不気味で退廃的な雰囲気を漂わせています。
「バリって感じするね」
何だか観光気分なれでぃこの発言に、幾ばくかの不安を覚えます。
れでぃこはこの遺跡に漂う凶悪な圧力に気づいていないのかもしれません。
れでぃこ目を覚ませ…そんな浮ついた気持ちじゃ、このダンジョン生きて帰れねえぞ…!
遺跡突入です。
さっそく、左側に怪しげな甲冑に身を纏うモンスターがいます。しかし、ここは無用な戦闘は避けられそうです。タンクプランがタゲを取らないように、右側から慎重に通り抜けようとしています。さすがプラン、何があるかわからない初見のダンジョン、リスクは極限まで避けるべきです。
「ホォイ!」
なんで?
解き明かせ!古代カルンの罠
開始1分でれでぃこという赤魔道士を失った我々でしたが、何とか体勢を立て直し、一匹目の雑魚敵を倒すことに成功しました。
ただ、一匹目の雑魚敵との戦闘が終わった時点で白魔道士のMPの75パーセントを失っており、このダンジョンの高い難易度を知らしめられます。
しかし、何とか一匹一匹徘徊するモンスターを撃破し、ダンジョンの奥底に進んでいきます。でもそういえば、今回のダンジョンに入る前に、NPC達が言っていました。
「古代カルンの罠が作動している」と。そしてそれによって探索者達が閉じ込められ、危険な状態になっていると…。
おそらくその罠は我々冒険者にも牙をむく状態になっていることでしょう。遺跡探検のプロたちすら見破ることができなかった古代の高度な文明による罠。
果たして、私たちはそれを見破り、回避することが出来るのか…ごくりと唾を飲み込み、我々は進みました。
すると、眼前にとんでもない光景が広がったのです。
・・・
罠、しょっぼい…
こんな見え見えの罠にひっかかっちゃう人いるの?どうした古代文明。
そう思いましたが、しかし、逆にこの見え見え感が高度な心理作戦だったのかもしれません。我々は自然、その言葉を口にしていました。
「ねえこれ一回当たってみてよw」
「一回当たってみよ」
逆にこれだけ見え見えだと、当たりたくなっちゃう心理です。これはもう人間である以上避けられない好奇心…。さすが古代文明、ここまで計算しているとは…。
「じゃあみんなでいっせーのでジャンプして乗ろ」
「いいねいいね」
「いっせーのーハイ!」
「ちょっと君たち?」
「対して食らわないな」
「そうだね」
「私はちょっと近づきましたよ乗らなかったけど」
強力なボス達と戦う
そういうチームワークの勝利を繰り返しながら、寺院の奥底に向かいます。
そこには、古代文明の名残と思われる、強力な兵器達も待っていました。
万が一、攻略サイトと間違えてこのブログに来てしまった方がいるといけないので、今攻略サイトを見ながら、ボスの攻略くらいはしっかり書いておこうと思います。
ボス1:ダメージド・アーゼマジャッジ
パーツごとに別れているボス。
テール・アーム・ヘッドの3箇所を攻撃できます。
赤く光ったパーツを壊すとボスが壊れて、ダメージ。
当たりパーツ以外は中々硬く、殴っている間に強力な流砂攻撃を受けてしまうので、当たりパーツを素早く見極め攻撃することが重要です。
ただ我々は当たりパーツが赤く光ることに最後まで気がつかなかったので、カンで選んだパーツを一生懸命殴ってるうちに何度も全滅しました。
ボス2:サボテンダー・エンペラトリス
サボテンダー型のボス。
針十万本という即死技を使ってきます。
針十万本の詠唱状態に入ったら、ボスを攻撃すると解除出来るのですが、時々サボテンダー・ガーディアンという雑魚がボスをかばうモードに入るため、ガーディアンが現れたらそいつから倒しておくことが必須です。
我々はサボンテダーガーディアンがボスをかばっていることに最後まで気がつかなかったため、何度も全滅しました。
ラスボス:アーゼマヴァイスジェレント
亡者の棺桶という範囲攻撃ギミックと、怨恨の斬撃という直線攻撃を使ってきます。
この技を食らうと、「アーゼマの呪い」というスタックが貯まっていき、4個それがつくと棺桶に入れられてしまってゾンビになってしまうという恐ろしい技です。
しかし、このラスボスに至っては、ギミックはこの二つだけであり、戦闘中に我々もその中身を理解することができました。
範囲攻撃に当たらない、直線斬撃を避ける。必要なのはこのシンプルな攻略だけです。
しかも残り44分も残して、ラスボス。
中々難しいダンジョンかと思われましたが、ここまできたら、もう大丈夫。
この勝負、完全に私たちの勝ちです。
ところが。
ギミックはわかっているのに、避けられないwww
やるべきことはわかっているのに、プレイヤースキル的な問題で色々避けられず大パニックの中何度も全滅していく4人。
時間がwwww時間がwwww
無いwwww
騒然とする中、残り時間3分を切ったその時…
よかった・・・・
ひさびさのダンジョン楽しかった
ということで、無事妹さんも救出できて、ダンジョンクリアーでした。
ひさびさの下限初見ダンジョンでしたが、とても面白かった…。
この50レベルのHARD系ダンジョン、やっていないのが沢山あるのでどんどんやっていきたいですねえ!
でもストーリーも進めないといけないんですけど。
あっあと動物の森買いましたのでそっちもやらないといけないだなも。
忙しいだなも!!