しばしばオフトン

ゲーム、旅行記、医学、4コマ漫画。

夏なのでうなぎを食べた。

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 熱暑のピークは過ぎたのか、昨日はだいぶん暑さが緩やいで感じました。ベランダなんかに出ると、風が涼しいと感じるくらいで、驚いた奥さんが「外に来て」と興奮するくらいです。ですので、油断してクーラーをつけずに少し昼寝をしたところ、温室効果なのかめちゃくちゃ部屋が暑くなり、汗だくで目覚めました。おじいちゃん!熱中症にならないように暑く感じなくても、絶対にクーラーはつけて寝るんよ!と口を酸っぱくして言っていた私がそうなったので、人は他人に厳しく自分に甘いということを痛感しました。

 さて、そんなまだまだ残暑が厳しい、夏バテしてもおかしくない夏ですので、夏バテを回避するために一計を講じるしかありません。夏バテ回避、これは言うは易し、行うは難し、ということで、暑いものは暑いわけで回避しようがないというのも真実ではあるのですが、その真実を揺るがすような、天の定めし理に穴をうがつような、そんな解決策があります。そうです、うなぎを食べることです。

 栄養学的に、うなぎにはビタミンAやEなど脂溶性ビタミンが豊富であり、それを食べることでビタミンが不足しがちな現代人の夏バテを解消できるということになります。ただ、私は普段からもりもりご飯を食べていますし、何ならビタミンのサプリとかも時々飲むので、まったくビタミンは不足していません。そもそも夏バテも別にしていません。ですので、そこにうなぎを食べて夏バテを予防しよう!というのは、いささか過剰というか、逆にカロリー過剰で石橋を叩いて破壊する行為にはならないかということなのですが、そういうことじゃない!うなぎはロマンなのです。夏にうなぎを食う!それはロマン!究極に言えば、うなぎ美味い!美味いもんは食べたい!

 で、近所の鰻屋さんに初めて足を運びました。前から行列ができているお店だったので、うまいことは間違いないと思っていたのですが、足を運ぶの初めてです。うな重が三千円、ひつまぶしが五千円。さすが、さすがうなぎ。なかなかの値段設定。しかし、今日我々はうなぎを食べると決めたのだ、財布を握りしめ行列に並び順番を待ちます。

 店先。夕暮れの湿った風が、少し冷たくて、夏も終わりが近いことを感じさせます。その風に時々混じるうなぎの香ばしい香り。腹ぺこの我々は、空腹の焦燥感と、うなぎへの期待にワクワクしながら、ただ時を待ちます。「中へどうぞ〜」、ついに来たわけです。

 私はうな重(ご飯大)、妻はひつまぶしを頼みました。そして数分の後、運ばれてくるうな重。重箱の蓋をフワッと開けると、濃厚な焼けたうなぎの香りとともに、うなぎが!2枚!入っていました。

 

 2枚。

 

 

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 想像の三倍ご飯が多くて、うなぎ2枚に比較して米がやや多すぎるのではないか、というか本当いうともう少しだけうなぎが多いかと思っていたけど、ううん、だって高級食材だもの、そういうもんだよねと邪念を振り払い、さっそくうなぎをご飯に載せて、うなぎのタレをかけます。

 

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 皮がパリっとして肉がフワッとした焼けたうなぎを、タレの染み込んだご飯と共にカッ食らいますと、これはもう天国!その日の辛かった思い出(暑いところで昼寝して熱中症になるかと思った)が走馬灯のようによぎり、霧散し、ただ幸福という二文字に体が満たされていきます。勝ったぞ。俺は夏に勝ったんだ。

 

 奥さんとともに幸福を噛み締め、満足して帰りました。

 そして帰って色々して、寝る前くらいになりましたら、すごい気持ちが悪くなってきて、吐き気に襲われ、大変なことになりました。吐き気どめを飲んで寝たら、朝には元気になっていたのですが、あれは今自分で診断しますと熱中症だったんじゃないかと思っています。