「夜ご飯を食べます」
「今日は船で食べます」
さて本日のディナーは船の形をしたレストランの上で食べます。
このレストランは店内、テラスと選べる様子で、テラス席のほうが人気の様子でした。
しかし、これまで夕ご飯はすべて暗闇の中で食べてばかりのモルディブ旅行だったので、たまには明るいところで食べてみたいと思い店内で食べることにしました。
「へー床にガラスが貼ってあって、下が見えるんだね」
「魚が泳いでるのがみえるねえ」
「イラッシャイーこの前ここの下をサメが通ったの見えたんですよ」
「えええシャークが!」
「サメ見たい!」
「・・・」
「・・・」
「あ・・・本当にたまにしか見えないのでそんなじっと見てても来ないと思いますよ」
「そうなのか残念」
「でも魚がチラチラみえて楽しいよ」
無人島に行こう!
さて、そんなこんなでご飯を満喫し、就寝。
モルディブ旅行も佳境に入ってきた翌日。
この日は、一大イベント「無人島に行く」というイベントを申し込んだ日でした。
これは常夏の太陽のもと、小さな島に連れて行ってもらい、数時間後にまた迎えにきてもらうまで、無人島を楽しむというイベントです。
人生で無人島に行ったことなんてこれまでに無いので、これは一度は経験しておかねばならないと申し込みました。
日の出と同時くらいに、クルーザーの迎えがきますので、船着場に向かいます。
めちゃくちゃ天気の良い日で良かったです。
「眠」
「ヒャー楽しみだねえ」
どうやら、あのクルーザーに乗って向かう様子。
優雅に船に揺られて、しばらくの船旅です。
日もだんだんと登る中、モルディブの海を切り裂いていきます。
朝のからっとした陽光が暖かく、風が気持ち良い!
目的の島に近づくと、そこからはさらに小さな小舟に乗り移り、向かっていきます。
あーあの島が!あの島が無人島か!!!
海が浅くなり、サンゴがわっさわさある透明な海の上をゆっくりと進んでいくと・・・
見えました!!!あれが我々の!無人島!!
「ミイホンさん!無人島だよ!でも無人島なのに人影が見えるよ!」
「あれは準備してくれてる人だよきっと!」
エンジョイ無人島
上陸すると、パラソルと共に休憩スペースが作ってありました。
「じゃ、また昼過ぎにくるから、それまでエンジョイしててね」
「はい!また後ほど!!」
と送ってくれたスタッフや準備してくれていたスタッフ達はボートで去っていきました。
島は小さな島で、その端っこに休憩スペースが設けられていました。
島の反対側も見える距離で、歩けば10分くらいで一周できそうな大きさです。
両サイドの砂浜はプライベートビーチみたいになってて、透明感がすごいわけです。
「ひゃー!!これはーーーすごいーーー(旅行最高潮の盛り上がり)水着持ってきて良かったよ!!泳いでくる!」
「俺も泳げないけど浸かりにいくよ!!撮影係やるわ!片手で!」
と、ひとしきりパシャパシャして遊びました。
パラソルが生命線
・・・
ヒョコッ
「さて、何だか日も登って暑くなってきたし、ちょっと小腹も空いたから、休憩しますかミイホンさん」
なんだかオシャレに準備されたココナッツミルクをごくごくと飲み干し。
なんだか和風な弁当を食べました。
お刺身とか寿司とか入ってて、無人島で寿司を食うという貴重な経験をしました。
「モグモグうまいけど」
「なんだかめっちゃくちゃ暑くなってきたね」
「・・・日差しが凄いね」
朝日が完全に登り切って普通の陽になってきたころ。
ものすごい陽の光でジリジリと島が焼けてくる感じになりました。
パラソルの下の日陰にいないと、皮膚が痛く感じるくらいの凄い陽光。
「とはいえ・・・せっかくの無人島なので、探検しないのは勿体無い」
「冒険に出発しますか!」
ということで、陽の光をタオルで防御しながら、歩き回ってみます。
島の周りに薄く広がる透明なビーチは果てなく綺麗でとても嬉しくなったのですが・・・。
「あれっミイホンさん・・・!あそこに・・・!」
「あいやー!ゴミがいっぱい!」
島の中腹部に、キャンプファイヤーをした跡のような場所があって、ゴミが残ってました。
「うううーん!これは悲しいねえ。前に来た人たちの残りかなあ」
「周りが綺麗なだけに悲しいねえ」
そんな感じで少し切ない思いになりながら島を散策していると。
「ミ・・・・!!ミイホンさん!?」
「えっ・・・・あっ・・・!!」
「し、知らない人たちが上陸してきてるー!!」
なんということでしょう!
さっきまで確かに我々だけの無人島であった島に、他の島からの観光客らしき人たちが続々と上陸してきています!!
我々だけの島、我々のテリトリーだったこのイコプ島に突然の侵入者・・・!!
「どうするミイホンさん、この島に警察はいない。この島にはそれどころか、法律も何も無いんだ。この島を守られる人は我々しかいないんだよ。武器になるものを探す?」
「大丈夫だよ観光の人だからね。でも無人島じゃなくなっちゃうのは何だか悲しいねえ」
「そうよね・・・他のモルディブリゾートとの連携が出来てなかったのかねえ・・・」
見ると、なんとなく向こうの人たちもこちらチラチラみているようで、向こう側としても「無人島って聞いたのに謎のアジア人が嬉しそうに先住しておるやないの」と若干残念だったのかもしれません。
なかなか難しいことかもしれませんが、モルディブリゾート同士で、時間をきっちり分けるとか連携をとってほしいですね!!!
帰りの船を待つ
そして一通りの無人島探索を経て、水でパシャパシャと遊んで、若干手持ち無沙汰になってきたころに。
「いよいよ暑い・・・やばい・・・」
クーラーボックスにたくさんのジュースなどが準備されていたいたのですが、その理由がわかるくらいの驚きの暑さです。
パラソルの影に入らないと暑さで熱中症になりそうな凄い日照り。
自然の力を感じます。
「ミイホンさん・・・俺はもうダメだ・・・救助の船はまだか・・・」
「まだ1時間くらいはあるんじゃないかな?(比較的元気)」
「グフっ」
帰る
ということで、半分魂が抜けながら救助の船を待ちました。
船が遠くから現れた時はありがたやありがたやと思ったものです。
無人島で救助を待つ人の気持ちも体験できたので凄く良かったです。
「そしてミイホンさん・・・いよいよ最後の夜が近いよ」
「ウオオーン。でもまだイルカを見にいくツアーとご飯があるからね!」
「イルカと戯れたい!!」
ということで!
次回はイルカとペペロンチーノです!!