こんにちはイコプです。
皆さん、料理は好きですか?
僕は男としてはそれなりに料理はする方だと思うのですが、実際は料理を作ることより、料理できる男風みたいなオーラを出す事が何より好きなパターンの男です。
ということで料理を作ったらすぐさまTwitterなりブログなりに写真を載っけて「今日も適当に作りましたー」みたいな感じで「えっ適当に作ってめっちゃ美味そうなにこの男すごいオシャレまじリスペクト」みたいな賞賛を浴びるのがとても大事になりますので、今日はそんな「まじリスペクト」を得られるような料理をブログに上手に載っける方法をお伝えして行きたいと思います。
何言ってるのか解りにくいと思いますが、料理を美味しそうにブログに載っけるのって、意外と難しいんですよね。例えば僕の友人に極めて料理を美味しそうに取ることが下手な方がいるのですが、
新宿御苑花見デート
— サワッチ (@sawacchiDQ10) 2016年4月3日
その後買い物、バーで休憩
チーズの味が何かに似てると思ったんだがこれロッカーだわロッカーの味
この後バットマン観てきま~https://t.co/Qr8ykDJfdI https://t.co/8QFYpntqKX
<問題の写真>
このようにもうお店から風評被害で訴えられても裁判で勝てる見込みがないような写真になってしまうわけですね。
ということで裁判で負けないためにも、美味しそうに料理を載っける方法を今日は伝授したいと思います。
料理を作る
まず、とりあえず適当に料理を作って、写真を撮りましょう。この際、味は写真には写りませんので、とりあえず見た目だけ何とか料理になっていれば大丈夫です。
私が作ったのは納豆パスタです。 まあ実際めちゃめちゃ美味かったんですけど、このようにそのまま写真を撮ると、「う、うん・・・」という、美味そうか?と言われるとなんかグチャッとしてて微妙、というアレですね。これをいかに美味しそうに見せていくか、これがブロガーとしての才能になってくるわけですね。
コントラストと明度をあげる
ということで、まずコントラストと明度をあげましょう。もうこれだけで大分違いますね。色が濃くなって明るくなるだけで、何かいい雰囲気が出るわけです。例えば暗いオタク風の友人が夏休みが開けたらめっちゃ日焼けしてて「YOYOYOまじ夏だったぜ」みたいな感じであか抜けたら凄いなんかこうアレでしょうそんな感じです。
少し赤っぽい色彩に変える
そしたら次は少しだけ赤っぽい色に変色させます。人間ちょっと赤っぽい色のほうが美味しそうに感じる訳です。青いラーメンと赤いラーメンだったら赤いラーメンのほうを食べるでしょう?だから多分そういうことですね。これでもう大分「おいしそうかも」という印象を抱かせるには充分ですが、しかしこの納豆パスタ、もともと納豆とパスタというなんとなく合わなそう、という印象のアレですので、ちょっと色とか明るさを変えるだけでは「マジで美味そう半端ねえ」とリスペクトを集めるには限界がありそうです。そこで、ここから更なるテクニックを使って行きます。
オシャレな壁紙みたいなものを合成してオシャレ感をだす
なんかこうオシャレ感がぐっと出たのではないでしょうか?まるでオシャレ喫茶店のメニュー表みたいな雰囲気。これは、
こちらの色鉛筆的な背景をPhotoshopで合成したのです。もう合成とかしてるので大分現実からは離れているのですが、リスペクトを集めるためには何でもする、そのくらいの強い意志が最後は大事になってきます。何でもするという強い気持ちがあれば、もう怖いものなし。更なる工夫も可能となります。
果物とか入れる
パスタはそんな好きじゃないけど、甘いものなら好きだよ。そんなオシャレ女子のハートを掴むために、あくまで自然を装って果物を合成するくらいは罪とはなりませんよね。ということで自然に果物を合成することで「キャー!!!!フルーティー!!!リスペクトー!」とまあこういうわけです。
フィルターとか入れる
で、もうこの際Photoshopの機能を限界まで使っていけばいいんちゃうか、使えるものは何でも使え、やらずに後悔するよりやって後悔しろ、とまあそういうポジティブな教訓にのっとってフィルターとかかけます。なんかスケッチ的な機能を使ってみたところもう単純に「美味そう」とかではなく「芸術や」とそういう方向性まで獲得しピカソも泣いて謝るレベルまで到達します。
完成
ということで「やれることは何でもやれ」「過程より結果」という精神までたどり着いた貴方はもう捏造くらい簡単に出来ます。美味しそうな別の写真を用意して「私が作りました」と臆することなく言い放ち、ブログにアップしましょう。もうなりふり構っては居られません。君はそのとき大切な何かを失う代わりに、人の枠を越えた、神とか悪魔といったものになるのです。しかし、それでいいのでしょうか。
本当の自分って?
もう一度友人が撮影したこの写真に戻りましょう。 お世辞にも、美味しそうとはいえないこの写真。しかし、飲みかけのビール。チーズで汚れたナイフ。しかし、この写真にあって、先ほどの捏造パスタに無いもの。あなたという存在です。パケージ化され美化された商品。それは言わばロボットのような、無機質な感動しか生まない。その点、この写真はビールに酔っぱらう喧騒。チーズを食べながら語らう、仲間達。そういうライブ感、そこにいる「人」を感じられるのです。
人は生きている
世界にあなた一人しかいなくなったとき。 この食べかけのチーズの写真と、捏造されたパスタの写真。どちらがあなたにとって、心を動かすでしょうか。人は生きています。そして人は、人がいる、その世界の中で生きているのです。 本当に大切なことー。それはかりそめの見た目の美しさに囚われないこと。生きているその軌跡に、感動を残すことなのです。