さて、ピアニスト上原ひろみさんのコンサートツアーに行ってきました!
上原ひろみさんといえば、ショパンが生前「ヒロミ・ウエハラは本物の天才」と口癖のように言っていたといわれる、稀代のピアニスト。
まあそれは私が今作った話ですが、そんな上原ひろみさんのピアノソロコンサートツアーが開かれるわけで、これはもう行くしか無いわけですね。
「チケットが取れました!S席!」
「でかした!」
場所は愛知県芸術劇場です。
期待に胸膨らませる私たち夫婦は、会場の2時間前には名古屋入りし、最高の音楽を聞くにふさわしい最高のコンディションづくりに備えることにしました。
「コンサートの前に、何か軽く食べておこうか」
「そうだね!コンサート中にお腹が鳴ってしまってはいけないからね」
と言うことで、名古屋駅についた私たちは、食事を求めウロウロします。
「何食べたい?」
「そうね、何でもいいよー。病み上がりのミイホンさんが食べたいものでいいと思う。でも強いて言うなら、強いて言うならね。俺はカニチャーハンが今すごく食べたいよ。強いて言うならね」
「はい」
ということで、小籠包で有名な、デュンタイフォンというお店に向かいます。
しかしお店に向かう途中、ミイホンさんが名古屋が誇るデザートの名店、資生堂パーラーの前で立ち止まりました。
「見るだけ、見るだけね」
「へー苺のスペシャルパフェだって」
「・・・」
「・・・」
静かにパフェをじっと見つめる妻。
その姿を見つめ、私は意を決して言いました。
「ミイホンさん」
「うん」
「カニチャーハンめっちゃ美味いよきっと!!」
「はい」
ということで甘いものはいまいち苦手な私ですので、ここはカニチャーハンの美味さを全面にプレゼンすることに成功し、デュンタイフォンに突撃しました!
カニチャーハンを食べました!
「美味!!」
「でしょう!」
ということで腹もはち切れそうになって若干眠いくらいになったので、コンディションは万全というかやや悪い感じですが、いよいよコンサートホールに向かいます。
めちゃくちゃ良い
さて、会場は大きなステージの上に1台のピアノが置いてあるだけのシンプルなスタイル。
この広い会場に、1台のピアノの生音だけで勝負する世界。
すごいことです。
ワクワクして待っていると、会場が暗転し、対してステージが明るく照らされ、拍手喝采の中・・・上原ひろみさんが登場しました。
私はこれまで、何回か上原ひろみさんのコンサートには行ったことがあるのですが、どれもソロのコンサートではなくて、ベースとドラムが居たりとか、他の演奏者との共演ばかりだったので、完全にソロのコンサートは初めてです。
(始まる・・・)
静寂の中、そっとピアノに手をかけた上原さんが演奏を始めると、もうそれはそれは。
すごいことです。
鎮まり帰った会場が、一瞬で別世界に。
溢れ出た音符が会場を切り裂いていくというか。
何かもう語彙力の限界から伝えきれないし、多分これは聞かないと伝わらないものなので、現代が産んだ奇跡の電脳システムYouTubeを聞いてもらうのがベストと思いますのでそうしましょう。
この曲も演奏されていました。
途中、MCでは中日ドラゴンズが好きみたいな話が出てきて、すごいマジかよすごいと興奮していたのですが、いやまてよでもこんな全国ツアーしている方であれば各地各地で広島カープが好き、阪神タイガースが好きと言っていてもおかしくない、そう簡単には信じきれないぞと思っていたら「子供の頃は今中の下敷きを使っていて」みたいな話になり、あの中日が誇るスローカーブの名手今中の下敷きを使っていたなんて完全に生粋のドラゴンズファンに間違いなし、疑って本当に申し訳ない上原さんあなたが世界ナンバーワンだと大興奮しました。
そして、アンコール前の最後の曲が終わったあとは、拍手大喝采で会場みんながスタンディングオベーション。
見ている方達がみんなすごく笑顔になってるのが印象的でした。
「最高でしたね」
「最高でした・・・」
ということで、上原ひろみさん、最高でした。
ツアーはまだまだ続く様相ですので、チケットが取れるかたは是非行ってみてください!