「休みが取れそうですのでどこかに行きましょう」
「やぶからぼうだね。沖縄の宮古島とかどう?」
「それはもう最の高」
ということで、3泊4日の沖縄旅行に行ってまいりました!
空港に行こう!
旅行出発の朝、雲一つ無い最高の天気。
飛行機の出発は10時半からだったのですが、飛行機を待っている時間も旅行の楽しみの一つなので、6時頃には家を出発することにしておりました。
「おらー!カメラ持った?!着替え入ってる!?出れる!?」
「落ちついて!洗濯物が今まさに干し上がろうとしているからもう少しだよ!」
ということで大騒ぎを経て、7時頃に出発しました。
旅行の準備は当日朝をもっとも重視しています。
空港に着くと、とりあえず軽い朝ご飯を食べることにしました。
ここで重要なのは、あくまで「軽い朝ごはん」に止める必要があるということです。
以前、旅立ちの日の朝に味仙の台湾ラーメンを食べてしまい、旅行中ずっとお腹がシクシクしてしまった経験がありますので、ここはこの旅行を成功させるためにお腹に優しい朝ごはんで胃腸の準備運動とします。
「おー朝からフードコートやってるんだねえ」
「私はサンドイッチにしたよ!イコプは?」
「・・・」
「軽めの朝ごはんは?どこ?」
「ミイホンさん待って話を聞いて。昨日、今日の旅行が楽しみで全然寝られなかったんよ。とすると、寝られなかったイコールこれはもう朝ごはんというより夕ご飯に近い存在であり、寝られなかった分体力を失っている状態に対してしっかりと栄養をつけてハードな旅行を乗り切ることが大事と言えるんじゃない?めっちゃ美味いこのチャーハン」
到着宮古島
腹一杯で最の高な感じで飛行機に飛び乗った私は、3時間ほど熟睡して見事宮古島に到着しました。
宮古島ー名古屋は直行便が出ているのでとても楽ちんです。
「シーサー!!!」
「沖の縄!」
と、大喜びしていましたが。
実は私は、この空港に到着した時、一つの不安があったのです。
それは旅行前日のことでした。
明日の旅行に備え、スケジュールを確認していたときのこと。
「えーっと空港に着いたら、レンタカーを借りに行くんよね。飛行機のチケットとセットで予約した会社だけど・・・空港からどうやってこの会社まで行くんだろ」
「ちょっとネットで調べて見よう」
カタカタ、ターン
「えっ・・・ミ、ミイホンさん・・・大変だ!!この会社の口コミ、めっちゃ悪い!!!」
「えっなんて書いてあるの?」
「なんか、車がめちゃくちゃ汚くてベトベトしてましたとか、旅行中に2回くらい車が止まって取り替えてもらうことになったとか、店員の愛想が無くてもう2度と使いませんとか書いてある・・・」
「こ、これ変更できないかな!?レンタカー会社!」
「航空券とセットで申し込んだからねーもうダメじゃない?まあ口コミなんて当てにならないよ大丈夫だよきっとフフフノフ」
「いつもながらミイホンさんの旅への度胸がすごい」
と言う感じで、レンタカー会社の評判がすごい悪かったので、私としてはとても不安だったのです。航空券申込の時の詳細をよく読むと、「飛行場に着いたら、スタッフが〇〇のマークのプラカードを持って待っています」とのことでした。
さっそく、荷物を受け取った私たちは〇〇のプラカードを持ったスタッフを探します。
「めちゃくちゃいろんなプラカードを持った人が待ってるね」
どうやら、宮古島旅行=レンタカーみたいな感じの様子で、降り立った旅行者はレンタカーを借りている人ばかりの様子。空港の出迎えの場所で、10を超えるレンタカー会社が各社の目標のカードを持ってわあわあ立っていました。
「えーっと〇〇・・・〇〇・・・」
「・・・あれ、〇〇、ないね?」
「・・・無いね」
一人、また一人と旅行者がお目当てのレンタカー会社のスタッフと合流し、空港から去って行く中、〇〇のプラカードが見つからない我々。
幼稚園でお迎えを待つ幼児の気持ちで〇〇のプラカードを掲げたスタッフを探しますが、見当たりません。
「ここまでか・・・楽しかった宮古島旅行、ここに終劇・・・」
「私、ちょっと外までみてくるよ」
そうして全てを諦め絶望に打ちひしがれていたところ。
(〇〇のプラカード)
「・・・」
(〇〇のプラカード)
「み、ミイホンさぁーん!!いたー!!!!〇〇、いたー!!」
レンタカーを借りよう
飛行機がどうやら早く到着したみたいで、予定時間よりも早く我々が着いてしまったいただけのようでした。スタッフに合流できました。
空港から、スタッフの車に乗せてもらいレンタカー会社まで連れて行ってもらうシステムの様子。
スタッフの愛想が無い、対応が悪いと口コミに書いてあったので、
「・・・乗れ」
「は、はいっ」
みたいな感じかと思っていましたが、
「お荷物、お持ちしますよ」
「ありがとうございますー」
「・・・めっちゃ普通そう」
「良い人そうだよ」
ということで、特に嫌な思いもせず無事車をレンタルすることができました!
車もめちゃくちゃ綺麗でした!
「やはり口コミは当てにしてはいけないよミイホンさん。このインターネット時代、本当に大事な情報は自分の目で確かめなきゃ」
「一応ウェットティッシュとか持ってきたけど、要らないね」
「あれっ大丈夫大丈夫みたいな感じだったのに、すごい用意周到。これはもう旅のプロだよミイホンさんは」
「ということで出発ー!いざ宮古島ーー!!」
昼ごはんを食べる
ということで、時刻は午後の3時くらい。
私は朝ごはんを大量に摂取していたので、何とか耐えられていましたが、ミイホンさんは完全にガス欠です。すみやかに食事を取り、虚ろな目のミイホンさんを救う必要があります。
とりあえず、食事の場所などは考えていなかったので、「宮古島」「グルメ」でグーグル検索します。
「おっ何か近くに、宮古そばが食べられる店があるみたい。行列ができる有名店らしいよ。宮古そばってソーキそばとはまた違うのかな?まずは宮古そばで旅のスタートとしてみる?」
「そこに いこう」
「もう何でもいいから早く食べないといけない感じだね。急ごう」
車で10分程度の距離で、そのお店にたどり着きました。
「古謝そば屋」さんというお店。
ノスタルジックな店内は広くて、綺麗で、ところどころにシーサーがいて、沖縄に来たぞーって感じを実感させてくれます。
3時過ぎの到着でしたが、店の前には数人並んでいる方がいて、これは間違いなく美味い店だと確信しました。
「ソーキそばのセットが900円、宮古そばのセットが800円みたい。宮古そばのセットのほうが安いんだね?」
「どう違うんだろうね?ソーキってお肉だよね。宮古そばはソーキが入ってないソーキそば、なのかな?」
「わからないけど、ここは二人で別々に頼んでみて比較してみよう」
ということで、ワクワクして待っていると・・・。
でーん!と来ました!
「うおあああああめっちゃ美味そう!そして800円でこの量!?安すぎない?!」
800円のセットがこちら。
もずく、つけもの、じゅーしー(味ご飯)、宮古そば、さらに食後のコーヒーまで付きます。名古屋で食べたら2000円は固いこの量が800円で・・・奇跡・・・宮古島に住んでたら毎日ここで食べそう・・・。
そして、気になっていた宮古そばとソーキそばの違いはこちら。
こちらが宮古そば。
こちらがソーキそば。
違いとしては、宮古そばは「マグロ」と「はんぺん」が入っていて、ソーキそばは「豚肉」が入っていました。
「なるほど・・・真髄、見極めり!つまり、宮古そばはマグロの肉が入っているそば、ということのようだね!」
「そうなんだねえ、ハフハフズルズズルおいしいこれはおいしい」
「確かにこれはめっちゃくちゃ美味い、ツルツルとした麺にあっさりとしつつもコクのあるスープが絡まって無限に食べられる味だよこれは」
と大喜びで食べましたが、あとで調べたところ宮古そばはマグロ肉、という訳ではなさそうで、具に決まりは無いみたいでした。
調べたところによると宮古そばの定義とは、
- 沖縄県宮古島にて製造されたもの
- 原料小麦粉 タンパク質11.0%±0.5%灰分0.42%以下
- 加水量 小麦粉重量に対し34%以上~36%以下
- かんすい ボーメ2度~4度[3]
- 食塩(国産) ボーメ5度~10度
- 熟成時間 30分以内
- めん線 めんの厚さ1.5~1.7ミリ切歯番手薄刃10番~12番を基本とする。
- ゆで水のPH 8〜9
- ゆで時間 約2分以内で十分可食状態であること
- 仕上げに油処理が施されていること (Wikipediaより)
ということで、何のこっちゃよくわかりませんでしたが、とにかく1番の「宮古島で製造されたもの」という定義が最強ですので、これはもう宮古島でしか絶対に食べられない一品と確定しました。
あと、この謎の炊き込ご飯「じゅーしー」。
豚肉とはんぺんの入った炊き込みご飯なのですが、これも味がしっかり染みてて、めちゃくちゃ旨かったです。
「ハフハフ・・・ところでミイホンさん。これ、何だろうね」
「なになに?」
机に何と無く置かれていた、これ。
謎の個体が入った、謎の黄白色の液体です。
「何らかの調味料だとは思うのだけど・・・そばに入れればいいのかな?」
「うーん・・・?やってみたら?」
「郷に入りては郷に従えだよ。入れてみます」
トポポポポ・・・・
ズルズル
「あっ美味!!!そして、辛っwwww」
どうやら、この謎の個体は唐辛子の一種のようなのですが、なんとも形容し難い不思議な味の旨味と辛みの液体でした。Twitterで教えてもらったのですが、コーレーグスという沖縄の調味料らしいです。
詳細はリンクに譲りますが、とにかく簡単に定義を引用しますと、
島とうがらし由来のカプサイシンとジヒドロカプサイシンがコーレーグスの辛味を形成し、泡盛のアルコール度数によって両者の比が変わり後味などに影響している。香りについては島とうらがしの2-イソブチル-3-メトキシピラジンと泡盛の3-メチル-1-ブタノールおよび各種のエステルが強く影響し、これら原料の香気が混合して独特の芳香を形成している。
「つまり、これはカプサイシンとジヒドロカプサイシンが2ーイソブチル3メトキシピラジンと3メチル1ブタノールと各種エステルが混合しているらしいものらしいよ」
「なんて?」
さて、腹もいっぱいになり、ミイホンの土こけた肌に鮮紅色のほのかな血色が戻って来ましたので、ホテルに向かう間に観光を挟みながら旅を始めることにしました。
「よし!!ここからは砂山ビーチっていうところが近いみたい!行ってみよう!」
「はーい!!!」
ということで今回はここまで!
次回は砂山ビーチとホテル、夕ご飯です!