ある日Youtubeを元気よく見ていると、とあるMVが目に止まりました。
「・・・おっおっ」
「この曲かっこいいやん!」
その曲は、嘘とカメレオン、というバンドの「されど奇術師は賽を振る」という曲。
どうやらこのバンドはまだインディーズのバンドらしく、これから売り出し中の様相です。
これは今後売れてくるバンドに違いないので、今日は先見の目の鬼と呼ばれたイコプさんが、わかりやすくこのバンドの魅力を伝えていきたいと思います。
「でもブログで音楽伝えるのって難しいよな」
「ユーチューブのスクリーンショット載せるのも著作権的にあやふやだし」
「まあ、やれるだけやってみるか」
ブログの紙面だけで頑張って曲の良さを伝える
まずこの曲のかっこいいところ、それはイントロです。
ジャージャージャージャージャージャー!!!
ポロリロポロリロ・・・ ポロリロ ポィー!
という感じのイントロです。
このジャージャージャージャーは唐突に始まるので、うっかり音量がマックスな状態になっていようものなら職場中にこのイントロが鳴り響き奥の席の部長が「な、なんだね!」と立ち上がってしまうくらいの迫力なので、仕事中に動画を見る際には気をつけてください。
このそしてこのジャージャージャージャーが動とすればその後のポロリロポロリロ・・・は静。
一瞬の静寂・・・嵐の前の静けさ・・・そんな垣間訪れたリードギターの静けさに切り裂かれる、ポィー!!のかっこよさ!
ポィーのときのこのギターの方の動きを見てください!
ロックでしょう!いわゆるロックミュージック、こう「決め」って瞬間はギターを振り上げることもあるわけですが、この曲はもう開始10秒くらいで決めに入るわけです。まさに怒濤。一瞬も許さない油断。
そしてそのポィーを合図に始まるのはイントロのリフです!
チャッチャッチャーラララッチャチャラララー
というリフ。
少し和風の雰囲気も漂いながら、現代っぽさも同時に併せ持つ感じですね!かっこいいリフが作れるバンドは基本的にかっこいいメロディーが作れるのでつまりかっこいい曲が作れるのです。この時点でもうこのバンドは間違いないことがわかりますね。この時点でもう部長は踊り出してます。
なおこの曲ではあまりやっていませんが、このドラムの人のポイントは「スネアドラムを連打するのが好き」ということです。正確に16部なり6連譜なりを連打できるというドラマーは、つまり右手と左手の動きが正確に連結しているということでして、これは結構才能を要するドラマーの第一の壁とされています。右手と左手に力の差なりがあると音の粒がバラバラになってしまうんですよね。その点このドラマーは機械のように連打してまして、かなりストイックに修練された気配があるわけです。
そしてベース! ブーブーッブブルブッブブルブルー
とまたカッコイイベースラインを弾いています。結構歪ませたベースの音作りをしているのですが、それでもしっかり音程を感じさせるベース。しかもリードギターもバッキングギターも結構動いている音程の中で、ベースもここまで動いていて、それで曲全体が安定して聴こえるというのはすごいことです。
そしてカッコイイこのリフののちにいよいよ歌が始まります!
「〜〜〜♪」
まあ歌詞を乗っけるのもあれなんで載せられないからもうこんな感じで伝えるしかないんですけど、いい歌詞ですね!!ちょっと悪い言い方をすれば最近のボーカロイド風、というか、現代風な感じの歌詞です。でもありきたり、ということはなく、オリジナルティがある言葉使いだと思います。
このボーカルの女の子然とした可愛い感じの声が、全体に音が多い感じのこのバンドの中で逆に浮きだって聞こえます!これがしゃがれ声のようないわゆるデス声だったり、かっこいいよすぎる感じの声だとただのキツいバンドになってしまいますが、この少し舌ったらずな感じの声が、全体を逆にバランスを絶妙に整えています。そして、時々出るふにゃっとした中の魔女っぽい雰囲気もすごく楽曲にマッチしていますね!
中盤訪れるこの方のこの冷徹な表情も見所です! バッキングギターを担当している方だと思うんですけど、リードギターの人の動きが激しすぎてついつい見入ってしまうのですが、この方の刻みのテクニックも素晴らしいと思うんですよね!ベースとドラムがリズム感が良いのはもちろんバンドにとって必要なんですけど、さらにギターまでリズムがしっかりできてると、バンドとしてすごくレベルが高く聞こえます。
サビ!
これはもうモザイクの写真でもなんか伝わるかなと思います。 ここまでくると部長はもう机の上で拳振り上げてますね。
そしてそんな感じでサビが終わり・・・ いよいよ訪れるこの曲の最大の名所!!!
ポンッ
このポンッ!!
これはたぶんドラムの人がカウベルっていうポンって音が鳴る楽器を叩いていると思うんですけど、なかなかこの楽器を上手に使うのは難しんですよ!何せポンっですから!下手に使うとすごく間抜けなアレになるんです!
ところがこのギャワワワー!!ギャワワー!っと盛り上がった中に突然振り下ろされるこのポンっ!!かっこいい!どっひゃー!センスよし!ライブではこのポンっの時にみんなポンってジェスチャーで盛り上がるんでしょうねえ!ポンってジェスチャーってよくわかりませんが!ポンっ!!!!
そして後半の間奏・・・・
バッキングギターとボーカルだけの静けさから訪れる爆発のようなキメ! ベースの人がくるっと回ってるところとか、めっちゃボーカルがぴょんぴょんしてるところとか、全部かっこいいですね!実際こんな動いてて弾けるのか、というそういうくらい激しいです!ボーカルもマイク届いてる?大丈夫!?そんくらいです!
そして大盛り上がりの中、ジャッジャーラジャララララーで終わるわけです。すごい。めちゃくちゃかっこいい。次世代は嘘とカメレオンで決まり。
ということで、本日妻とタワーレコードを2件回ってゲットしてきました。
嘘とカメレオン、デビューミニアルバム。 「予想は嘘よ」
普通に一軒目で売り切れていたので流石の人気の模様です。
この記事で「確かにいい曲だった」と思った方、手に入れてみてはいかがでしょうか。
ああ、そうですね。最後に、この曲のYoutubeのリンクを貼っておきますね。
なお、このリンクさえあればここまでの記事の意味は一切ありません。