これまでのあらすじ
「どうして人は争い、傷つけ合うのだろう。スパムむすびうまい」
オーラが見える洞窟に行ってきました。
さて、旅も佳境に入ってきました。
僕たちが泊まったマウナラニリゾートという場所は、パンフレットによると世界3大パワースポットに入っているとのことで、ここに泊まっているだけでパワーが満ち溢れ腹筋は割れシャツのボタンが弾け飛ぶらしいです。
そのマウララニリゾートの中でも、特にパワースポットととして有名なところが、「オーラが見える洞窟」というところらしいです。
超常現象はまったく信じないイコプさんですが、しかしおばけ屋敷とかはすごい好きな2面性も同居する男ですので、さっそくオーラを見に行ってみます。
「どうやらこの洞窟の特定の場所で写真を撮ると、自分の周りにオーラが映るらしい」
「へーどっちのオーラがすごいか勝負だね」
「俺のオーラは虹色に輝いていると思うよ」
その場所は意外とわかりにくいところでして、ウロウロと迷いながら向かいます。
「はあはあ暑い疲れたどこだパワースポットは」
「パワーが失われていくよ」
「パワースポットとは」
しばらくさまよい、ついに見つけました。洞窟。
「入ってみますか」
「うん、あ、人がいるよ」
「・・・」
見ると、外人のおっちゃんが一人、大きなカメラを抱えてぼーっと立ちすくんでいました。
「(これもしかして、一人でオーラを撮りに来たけど、一人だから自分の写真が撮れなくて困ってるタイプのおっちゃんじゃない?)」
「(えっそうなのかな・・・そう思うとなんだかかわいそうに見えてきます)」
「(ここは一つ我々が彼を救おうじゃないか)」
英語がアレなので、外人さんと話すことは可能な限り避けてきた私ですが、ここはもう異国の地で途方に暮れているであろうおっちゃんを前にして、英語がアレとか言っていられません。勇気を出して、話しかけに向かいます。
「(できる・・・できるぞ・・・思い出せ・・・中学校の頃、ニューホライズン(英語の教科書)で手に入れた英語力を・・・!)」
「ハローハロー。ピクチャー?テイク?」
「?? 写真、トッテホシイですかー?」
「オオオノウノウノウ、アイ、テイクピクチャー、ワタシ、撮る、アナタ」
「オーマイピクチャー!オーセンキューセンキュー(笑顔)」
なんとか伝わったようですが、しかしおっちゃんはその場でいきなりポーズを取ろうとします。オーラが映るポイントというのは、おそらく洞窟の奥のほう。そこに立って写真をとって初めてオーラが映るわけですが、おっちゃんその事を知らない様子。
「スタンドアップゼアー。オーラオーラ。オーラウツリマース」
「オーラ・・・オーラ・・?」
「オーラオーラ エニウェイスタンドアップおーけー?」
伝わってるのかさっぱりわかりませんでしたので、「謎の東洋人が突然オーラオーラいいながらにじり寄ってきて何かの宗教に巻き込まれた感じだ」と後で言っているかもしれませんが、とにかくおっちゃんのオーラの撮影に成功しました。
おっちゃん!! 白いオーラが肩のあたりからちょっと出てたで!!よかったな!!
「オーケー 今度はワタシ写真トリマショウー」
「ありがとうございます!おっちゃん俺のオーラを見て腰をぬかさないといいけどな!」
「(写真を見て)あれっオーラは?」
「オーラゼロだね」
「どういうことだってばよ」
「あとこのポーズ何?」
ちなみにミイホンさんを撮影したところ顔面のあたりからやや白いオーラが出ていました。
ご飯を食べに行く
ということでパワースポットでパワーを使い果たした我々は重い足を引きずり近くのショッピングモールまで歩きました。
たどり着いたのは、ブルールームというお店。
「昨日はとんでもないロコモコを食べたから、今日はおいしいロコモコが食べたい」
「それならば私はサンドウィッチを食べます」
「モグモグうまい!!このロコモコはうまいよ!!昨日のロコモコを10としたらこいつぁ100くらいうまい!スパムむすびは1000行くけどね」
「う、うん」
夜空を見に行く
さて、午後からはハワイ島のメインイベントの一つ、星を見に行くツアーに行きました。新婚の友人夫婦と合流して行く事になります。
指定の時間にホテルの玄関に行くと、ツアーをしてくれるお兄さんが待っていました。
「やあ!今日はよろしくお願いします!」
「うおっしゃー!超日本人だ!よろしくお願いします!」
日本人のツアーガイドの方だったので、安心です。まずは別のホテルで待機しているはずの友人夫婦を迎えにいきます。
[友人のホテル着]
「やっほー」
「やっほー。あれっなんか元気なくない?大丈夫?」
「こいつめっちゃ顔色悪いねん」
「えへえへちょっと調子が悪くて・・・でも大丈夫だよー」
「えええ大丈夫なの!」
友人夫婦は、ホノルルからハワイ島についたばかりでこの星空ツアーに参加するという強行スケジュールでしたので、二人とも体力は限界であった様子。
「さあ!出発しましょう!」
しかしテンション高めなツアーガイドさんに連れられて、4人のツアーは始まるのでした。
唐突に次回へ続く!!