前回までのあらすじ
「はぁ・・・はぁ・・・私、もう・・・」
「馬鹿野郎!!諦めるなよ!俺が、俺が絶対にお前を守る!」
「すごい汗・・・、運転手さん!急いで!!」
「任せとけ!!しっかり掴まってろよ!耐えてくれよ・・・俺のバン!キキーッ!!ギュルルルル!!」
「病院は!?病院はまだなのか!!」
「・・・はあはあ・・・私・・・あなたに出会えて・・・」
「おい!おいっ!やめろ!しっかりしろ!」
「まて!聞くんだ・・・お前が、聞かなきゃ・・・!!」
キラウェア火山に向かう
「で、本当に大丈夫?」
「大丈夫大丈夫ーちょっとえらいだけだよーいけるいけるー」
(あらすじをドラマティックにしたかったあまり、やや捏造であったことを謝罪します)
ということで顔色の悪い友人を励ましながら元気よく出発します。
メインは夜の星空を観測するというツアーなのですが、最初にキラウェア火山に向かいます。
「いやー皆さんはお友達?あそっか二人は新婚なんだねー、出会いはどんなだったのー?ペラペラー」
「いやーはははーそうですねーはははー」
「そうですねーはいーそうですねー」
友人夫婦の二人が前のほうの席に座って、私たち夫婦が後ろの席に座ったので、自然ガイドの方と話すのは友人夫婦がメインっぽくなりました。
しかし、二人は超疲れているところでガイドさんのマシンガントーク。余計に疲れてしまうのではないかと心配していました。
(1時間後)
「いやーそうですよね私も前は日本に住んでいたときにペラペラペーラペラペーラ」
「そうですね・・・はい・・・そうですね・・」
「・・・・zzz・・・・」
(2時間後)
「それでね、そんなハワイの名物といえばそこの・・・あっ見てくださいそこの木があの有名なペラペラペラ」
「スヤ・・・スヤ・・・」
「zzz・・・zzz・・・」
「(今は安らかに眠れ)」
ということでガイドの方のご機嫌なラジオを聞いている感覚で2、3時間のドライブの後。辿り着きました、キラウェア火山!
キラウェア火山とは?
wikiより
キラウェアはハワイ語で、山から頻繁に溶岩の流出があることに関連して、「吹き出す」または「多くまき散らす」という意味である。キラウエア火山は、ハワイ諸島を作り出してきた火山の中で現在最も活動的なものである。
(溶岩を吹き出し撒き散らす最も活動的な火山・・・こいつぁ恐ろしい地獄絵図が待ち構えていそうだぜ)
大量の溶岩を撒き散らす火山、普段は決して見られない光景でしょう。
私の頭の中のイメージはこんな感じでした。
(頭の中のイメージ)
「さあ着きましたよ。この時間帯なら溶岩一番綺麗に見える最高のタイミングです!」
「ゴクリ・・・どれどれ・・・!」
(実際の写真)
「ん?あそこですか?」
「そう!!あそこがキラウェア火山!今もあそこで溶岩が出ているんだ!!」
「へー」
「ほほー」
「なるほどなあ」
「ふむ」
(頭の中のイメージ)
(実際の写真)
「よし!じゃあ次は星空を見にいきますよ!」
「おーっ!」
ハワイアン星空
「ガイドさん」
「はいはい」
「ものすごい雨ですね」
「はは・・・そうですね・・・でもまあ、ハワイの天気は変わりやすいですからね、大丈夫大丈夫」
「今まで雨で星空が見えなかったことってあるんですか?」
「ははは!安心してください、私もこの仕事長いですけど、今までで本当に星が見えなかったのは、数回くらいですよ」
「おーそうなんだ、よっぽど見えるもんなんだなあ」
「ただ・・・こんな雨がすごいのもなかなか珍しいです」
「・・・」
ものすごい雨と霧の中を走る車。
ハワイの天気が変わりやすいのは、前日のレンタカーの旅で実感していましたが、それにしてもすごい雨です。嵐かっていうくらい。
本当に今日星空見えるんだろうか・・・そんな風に思っていた最中。
「おっ(雲)抜けましたね」
雲を抜けて、とある休憩所のような駐車場に車を停めます。
そこに広がっていたのは、まさに星空でした。
「きれーーーーーーっ!」
「これはええなあ!」
「すばらすい!」
「天の川が見えるよ!」
日本ではそれなりの都会に住んでいる私。
星なんて、数えるくらいしか浮かんでいない空の下で過ごしていましたが、この時の空にはまさに数え切れない星が瞬いていました。
興奮しながら愛機アイフォンで写真を撮りましたが、さすがにアイフォンではほとんど真っ黒に写ってしまっていました。なんとかギリギリ撮影できていた写真だけ載っけておきます。
(満点の星空の写真)
いつのまにか友人の顔色も良くなり、無事ツアー終了。 結果めちゃめちゃ楽しいツアーでした。
さて、明日はついにハワイ観光最終日。 馬に乗ったりします。