前回までのあらすじ
「沖の〜?」
「縄〜っ!」
ホテルに向かう
「やーふぉっふぉっふぉそれではホテルに向かいましょう」
小浜島の港に降り立った私たちは、おじいさんの小さなバスに揺られて、ホテルに向かいます。
途中の景色は相当な田舎道。田んぼや森が広がる風景。
「やーかなりザ・沖縄って感じしてきたんじゃない?」
「だいぶそれっぽくなってきたよね」
10分もしないうちに、ホテルに到着しました。
「おー!リゾート感すごい!リゾートホテルだよこれは!」
「夢が広がるねえ!」
「ゴルフができる!!やろう!大人のリゾートっていったらゴルフで決まりだよ!(ゴルフ未経験)」
「やったー!私もパターゴルフなら自信があるよ!(ゴルフ未経験)」
「ゲートボールなら俺もできる!」
部屋はこんな外観の落ち着いた雰囲気のところ。
部屋も綺麗で、なかなか広々として良さげです。
「直前に空いてるところを探した割に、いいところを見つけられたのでは?怪我の巧妙ですよミイホンさん」
「うんうん」
「きっと今頃東南アジアのホテルに泊まってたらトイレが爆発したり虫の大群に命を狙われたりしてたと思うからね」
ということで嬉しくなってホテルでしばらくゴロゴロしました。
(ゴロゴロするイコプとミイホン氏のイメージを持って行ったぬいぐるみで再現)
それいけ夕ご飯
「ところでお客様たちは夜の食事はもう予定を決めました?」
「うおお藪から棒にあなたは」
「私はホテル敷地内の移動を手伝うスタッフです」
ホテルの中はこういう、小さな車みたいなもので移動を手伝ってくれるのです。
「いや、まだ決めていないんですけど・・・どこか地元の料理とか食べたいなとは思ってるんです。おすすめってありますか?」
「あーそれなら、こことかここがいいですよー」
と、地元の居酒屋マップみたいなものを渡してくれました。
「なんなら私、予約しておきましょうか。予約したら、このホテルまで車で迎えにきてくれるんですよ」
「えー!そんなに!それはすごい楽!是非おねがいします」
という感じで一気に夕ご飯まで決まりました。
「楽しみだねえ」
そして、いざ夜になると。
本当にホテルまでお店の方が来てくれて、車でお店まで連れて行ってくれました。向かったお店は「ふくぎ」というお店。
小浜島の端から端まで移動する感じなのですが、車で10分くらいでした。
「へへー地図で見てもよくわからなかったけど、やっぱりそんな大きい島じゃないんだなあ」
お店は新しい内装の、とても綺麗なお店。 すでに地元の人や同じような観光の方々で賑わっていました。
ということで、ここからは沖縄料理を紹介します。
幻の酒 泡波
「泡波が飲めるなんて!!嬉しい!」
「なになに有名なお酒なの?」
「よくわからないけど友達がすごい良いお酒だって言ってたのをインスタグラムで見たよ」
「えー!インスタ女子が?!そんなんめちゃくちゃお洒落なやつやん!ツイッター男子の俺にはハードル高いくらいだよ恐れ多いよ」
謎の魚
「どうやら沖縄の名物?っぽい?魚のようです」
「もしゃもしゃ美味しいね」
「苦くないイワシっていう感じかな。酒がすすんじまうね!大将!ビール!」
そーきそばのようなそば
「わー!!!これがそーきそば!うまい!!!本場の味うまい!」
「家のそばの沖縄料理店のそーきそばも美味しいけれど、やっぱり本場はおいしいね!」
コトッ
「・・・・」
「・・・・」
「ミイホンさん何も言われずに謎の調味料が置かれたよ」
「すごい自然に置かれたね?それをそーきそばに使うってことじゃない?」
「そうだよね、でも七味唐辛子はわかるとして、この島とうがらしっていうのは初めてみたし、なによりこのピパーチっていうの見て」
「・・・」
「見たことない植物が粉状になってるみたい・・・沖縄の名物なのかな・・・よし、ピパーチ入れてみよう」
「ものは試しだよね・・・気をつけて、適正な量の塩梅がわからないからね」
ファサッ・・・
「あっ」
「ものすごい入ったね」
「WWWWWWWW食べてみる」
「あっ美味!!」
なんとも形容しがたい味ですがそーきそばと絶妙にマッチしてうまい味でした!
この味をブログで伝えられたら私もプロブロガーとしてもうデビュー間違い無しのアレだと思うのですが、そこまでの表現力がないので適当な比喩でごまかしますと、卵かけご飯にちょっとごま油を入れると美味くなるじゃないですか?あんな感じでこう絶妙にそーきそばが美味くなる感じなんですよねー!よっしゃープロブロガーだー!!
夜のホテルへ
さて、非常においしい沖縄料理を堪能した2人は、腹一杯のほろ酔いでホテルへ戻ります。
帰りも車で送ってくれて、至れりつくせりです。
夜のホテルはめちゃめちゃロマンチックが止まらない感じです。
「なんというムーディ」
「綺麗だねえ」
「(ここは雰囲気の飲まれてたまには大人の男のエスコート術を見せるしかない)やあミイホン、では夜景を見つつ、散歩にでも行こうじゃない」
「いいねえ!」
「そういえば、さっきホテルのパンフレットに、世界一大きなハンモックが設置してるって書いてあった。世界一大きなハンモックで、星を眺めようじゃない」
「すごいお洒落!」
(ホテルのHPより抜粋)
ティンガーラハンモックという、大きなハンモックがあるらしいのです。これを見る限り、薄明かりのランプの下、輝く満点の星空を眺められるようで、もう完全に夢の空間です。
ということで、世界一大きなハンモックのところにやってきた2人。
「これが!世界一のハンモック!」
「これが!」
「どれが?」
「ものすごい暗くてよく見えないね」
「闇だよ。あ、縄がある、張ってある」
「気を付けて・・・何とか乗ってみよう」
暗闇の中、巨大なハンモックににじり登る2人。
全身を投げ出し、空を眺めます。
「闇だね」
「一切星見えないね」
「曇りだからね」
ホタルとの出会い
さて、何とも言えない雰囲気になった2人はトボトボと歩きだしたのでした。そのときでした。
「あっ、今、なんか光った!」
「えっどこ?あっほんとだ」
見やると、道の小わきに、うっすらとゆっくり点滅する星のような光。
空には星一つ見えない中、真っ暗な地面に星のように瞬く確かな光があったのでした。
「すごい、これ、ホタルじゃない?!初めて見たよ!」
「ほんとだ・・・!俺も初めてみた!ホタルだよきっとこれ!」
「うわーすごい!綺麗!」
その光の点滅は、ゆっくりと消えては輝き、じっと動かない様子でした。ホタルは空を飛ぶものだと思っていたけれど、沖縄のホタルは飛ばないのかもしれないと思いました。
「わーなんかいいもの見たねえ」
「実はこれが見せたかったんだよね」
「・・・」
ということで、元気を取り戻した2人はホクホクとホテルの部屋へと戻りました。
「しかし、いくら沖縄とはいえ、12月にホタルなんて出るものなのかな?ちょっとネットで調べてみよう」
「いいじゃない、冬のホタル、ロマンチックだよ」
カタカタ、とインターネットで調べてみます。
すると、出ました。
オオシママドボタル。
「ぎょ、ぎょえー!!ムカデやないか!」
もしかして苦手な人がいると思うので、画像は載せませんが、ムカデみたいな中々エグイ格好の虫でした。
「ホ、ホタルもいろいろあるんだね・・・」
「手に乗せたりしなくてよかったよ・・・」
さて、そういう感じで沖縄1日目の夜は更けていくのでした。
二日目の目標は日の出を見に行くことです!