これまでのあらすじ
オギャー・・・オギャー・・・
「おめでとうございます、元気な男の子ですよ」
「あなた・・・」
「よくやったぞ。おーよしよしよし、お前に似て、優しい目をしているな。この子はイコプと名付けよう。俺たちが立派な男に、育てていこう」
オギャー・・・オギャー・・・
・・・時は流れ・・・
「スパムむすびうまい」
アメリカ最南端を目指す
「右側運転マジコワイ」
「私も運転してみたい」
「そこまで言うなら任せよう。上手に頼むよ」
「任せてください!」
さて運転を変わった私たち、次はアメリカ最南端の地、「サウス・ポイント」を目指します。
「♪〜〜♪〜〜」
「うおおおめっちゃ速くない?大丈夫これ?速くない?今何キロ?」
「♪〜〜♪〜〜♪〜〜」
「そんな急がなくていいんよ?これ今何キロ出てる?えっ制限速度超えてない?」
「♪〜〜♪〜〜ヘイッ」
「ぐおおお!右足に力が入る!自然とね!自然と冷や汗もでるよ!速い!うおお・・・速い・・・!」
ご機嫌ミイホンさんの運転で速やかにサウスポイント周辺まで辿り着きます。
山も木もなくなって、だだ広い牧草地になります。
「おおー!牛だ牛だー!」
「モー!」
「モウモーウ」
そして最南端、サウスポイントに到着。
そこは風の強い、海岸に切り立った崖のようなところでした。
「うおおすごい風だうあああー帽子が飛んでったーー!!ゴロゴロゴロ」
「写真を撮りたいです(冷静)」
写真では伝わりにくいのですが、ゴツゴツとした岩場に、柵も何もない感じですので、かなり強いです。
風もすごいので、煽られたら落ちてしまうんじゃないかという恐怖感。
でも、せっかくなら崖ぎりぎりまで顔を出してみたくなるのが、人情ですよね。
「ここから落ちたら確実に死ぬな・・・でも、ぎりぎりまで行ってみよう」
「油断は禁物だよ」
ふらつく足で、少しずつ岸に近づきます。
それは死のラインへと、少しずつ近づくということでした。
私はこの時、三島由紀夫の言葉を思い出していました。
「ダイアモンドの硬さを示すためには、合成された硬いルビーやサファイアと擦り合わさなければいけないように、生の硬さを示すためには、死の硬さとすり合わす必要がある」
安寧な日本で暮らしているうちに、いつしか遠い世界の実感となってしまった、「死」という硬さ。
その恐怖から逃れるために、我々は安全という柔らかい真綿に包まれて、いつしか自らの生の硬さを忘れているのかもしれません。
しかし、真綿に包まれて、窒息していくような生き方は、人として本当の生き方なのでしょうか。私は生の硬さを、もう一度確かめたい。
このサウスポイントで、死の深淵を覗き込むことで、生きることの意味をもう一度見つめ直すことが出来るに違いありません。
私は切り立った崖の上から、そっと、そこに広がる深淵を、覗き込みました。
めっちゃ泳いでる!!
「外人さんがめっちゃ泳いでるよ」
「これ落ちても大丈夫な奴だね」
「よく見ると水着の外人さん達が我先にと飛び込んでいくね」
「ハシゴもあるね」
ということで結構安全に作られているでした。
でもそれでも結構怖いし、何より絶景ですので、オススメの観光地です。
ヒロに向かう
さて、満足した我々の次の目的地はハワイ島東の街、ヒロというところです。ハワイの中心都市の一つとのことで、よくわかりませんが観光的なスポットがあるに違いありません。
途中、ナアレフという小さな街に立ち寄ります。
ここもよくわかりませんが、観光の街の一つです(ガイドブック参照)
「こちらでご飯を食べます」
「そうしましょう」
私たちが入ったお店は、ハナ・ホウ・レストランという地元民が愛する系のレストラン。あんまり観光っぽい感じではなくて、本当に現地の人たちがお昼に食べにきますーっという感じでした。
私が頼んだのは、テリヤキ韓国風チキン焼き丼。
「うおおー美味い!どの辺が韓国風なのかさっぱりわからないけど美味い!」
「なんでハワイまで来て韓国風のやつ頼んだの?」
ところで、全然知らない方ですけど、ちょうどハナホウレストランに行った方の動画があったのでリンクしておきます。こんなところでした。
さて、お腹もいっぱいになったので、ヒロへと再度出発です。
途中、ものすごい夕立的なものに合う我々。
ハワイ島は、一つの島で7つの気候を持つ、というらしいですが。島の場所によって全然天気が違うみたいです。しかもすごい勢いでそれが変わるようで、天気予報はあまり当てにならないそうです。
ヒロに到着
「うおー街だねえ。なんか、普通に日本の街っぽいねえ」
「あっ豚が歩いてる」
「いややっぱハワイだねえ日本はいきなり道路に豚は出ないねえ」
さて、我々が向かったのは、CAFE 100というお店。
これは、ガイドブックに載っていたのですが、伝説のロコモコを売っているというお店なのです!
「すごいよ伝説のロコモコだって。ロコモコ発祥のお店なんだって。絶対ここで食べたいです。伝説だよ」
「へーーー!伝説かー!すごいねえ!」
「よっしゃ、伝説の夕ご飯にしよう」
ということでさっきから食べてばっかりかと思われるかもしれませんが、それぞれ運転が結構時間かかってますので、もう夕ご飯の時間なのです。
伝説とまで呼ばれるロコモコを早速注文。
「ハーイナニニシマスカー」
「ロコモコをください」
「2ドルデース」
「ヤッスイ!」
なんと一つ2ドルと破格のお値段。
きっと、ここは日本でいう吉野家的なアレなんだと思います。安くて早くて、美味い!そんなハワイのB級グルメなんでしょう!楽しみです!
「・・・・」
「・・・あんまり美味しくなさそうだね」
「容器にどっさりとご飯が押し詰め込まれた上にハンバーグがもりっとのっているね」
「もぐ・・・もぐ・・・」
「もぐもぐ・・」
「・・・」
「なんかごめんね・・」
「ううん・・・食べられないことは、ないよ・・」
カフェ100のロコモコ
味 ☆☆☆☆☆
総評 吉野家のほうが200倍美味い
たぶん、現地の人は美味いんだと思いますが、グレービーソースというソースが日本人には合わないのかなーと思いました。
帰る
さて、1日レンタカーの旅も終わりを迎えようとしています。
うっすらと陽も落ちてきます。
ホテルに戻ってきたころには、もう夕暮れ。
でも、何とか陽が落ちきる前に戻れました。
もとの駐車場に、愛機「ラストフリーダム」号を駐車。
「ナビが壊れかけてるわブレーキは効かないわだったけど」
「いい車だったね」
「たまには洗ってもらえよラストフリーダム号・・・またな・・!」
最初は運転も怖いですが、慣れれば直線ばかりですし、1日あればぐるっとハワイ島一周できます。 ハワイ島のレンタカーの旅、オススメです。
ハワイの旅も大分佳境に入ってきましたが!もう少し続きます!お付き合いくださいませー!