「休みだ!カメラだ!」
カメラを携え庭園へ
休みの日。
嬉しさ溢れて、買ったばかりのカメラを持って1人庭園に向かいました。
その日は妻は仕事。奇跡のインドア派を自負する私としては、妻がいない日には自宅で布団にもぐっているのが通常コースであり、1人でカメラを持って出かけるなどありえないことです。しかし、これまで仕事やらで出かけられず、部屋の中や暗い夜道しか試し撮りできなかったので、外の景色を撮ってみたいと思ったのです。
「よーっしゃよっしゃいい写真撮るぜよ」
向かった先は、白川庭園という近所の庭園。庭園というからにはいい写真が撮れる場所に違いありません。
奇跡のインドアと呼ばれた私もついにカメラを持って一人謎の庭園に来ました pic.twitter.com/cWf1E5u3YM
— イコプ (@i_kopu) 2018年1月6日
さっそくツイッターで報告。
凍えています pic.twitter.com/HI4BmuE8SR
— イコプ (@i_kopu) 2018年1月6日
さて、いざ周りを見渡すと、大きなカメラを持った「完全に玄人」という風貌の男たちが写真を撮りまくっていました。どうやらやはり写真を撮るのが趣味の方たちのスポットでもあるようです。
「うわあ・・・なんだあのバズーカみたいなカメラは・・・そして三脚とか装備がすごいな・・・」
こちとらカメラを入れるバッグなんかも無いので、裸のカメラを首から下げているだけのスーパーカジュアルスタイル。業者の人かな?みたいな方々たちと並んで、なんだか気後れします。
「大丈夫大丈夫、こういうのは下手なうちからガンガン前に出ていったほうが結局上手くなるのが早いっていうからな。気持ちだけでもプロの気分で行こう。ただ万が一『やあホワイトバランスはどうしてます?』とかそんな感じで話しかけられたら走って逃げよう」
そういう感じで堂々としかし人があんまりいないあたりに陣取り、いざ写真を撮り始めます。
「よっしゃ・・・唸れ俺のニコンディーエフ!魂の写真を写しとるのだ!!」
ガシャ!!
「うわあ」
めちゃめちゃ明るく撮れました。
明るいというか真っ白すぎて何がなんだかわからない感じです。
「オートモードじゃないと中々難しいな・・・しかし練習だ。ISOとやらをこう・・・下げていけばきっと・・」
「闇夜やん」
オートモードでやっていた時はあまりわからなかったのですが、明るさの調整が非常に難しいことに気づきました。何かやり方があるのかもしれませんが、ファインダーを覗いてる時は普通に見えてても、いざ撮ってみると暗くなったり明るくなったりするのです。
「えーこのくらいかな・・・えいや」
「や、やったー!!!完璧や!!!」
「・・・・」
「完璧だけど・・・これいい写真か・・?」
明るさ的にはちょうどいい写真が撮れたのですが、なんというか物凄く普通の写真。もっとこうフォトジェニックでインスタグラムに載せようものなら表参道を闊歩するOLたちがいいねを1万回くらい連打するようなそんなオシャレな写真が撮りたい。
「なんというか・・・もっとこう広い景色を撮りたいというか・・・]
「なんという普通の写真」
いろいろ試行錯誤して気づいたのは、景色を撮ろうとするとすごく普通の写真になるということでした。
しかし庭園に来て景色を撮ること以外にやることは無いのでは・・・。そう思っていた私に、ツイッターがポロンと鳴りました。
鳥撮ろ
— プックルちゃん (@pukurutensi) 2018年1月6日
「そうか!鳥だ!生き物を撮ればいいんだ!そういう写真よく見る気がする!」
ガシャ
「・・・」
とりあえずツイッターで報告します。
鳥撮ったよ!!!!どうかな!!!! pic.twitter.com/DAN9N6jWUq
— イコプ (@i_kopu) 2018年1月6日
これは鳥の写真じゃなくて湖の写真だ
— プックルちゃん (@pukurutensi) 2018年1月6日
「たしかに」
気づいたのは鳥は遠くにいるので上手に撮れないということです。遠い鳥を上手に撮る、そんな魔法みたいなことを可能にするのは、どうやらズーム機能がついたレンズが必要な予感。また、広い範囲の景色を上手に撮るためには、広角レンズと言われるものが必要になるようです。
「うーむむむ、なかなかいい写真が撮れないな」
困っていたところに、ふと見やると、鹿おどしのようなものがありました。
「お、これ撮ってみるか」
ガシャ
「あれっ!!これ中々いい写真じゃない!?」
手前がめちゃくちゃボケてるというというアレはありますが、なんか雰囲気は一気に出ました。
「そうかこのカメラはこのくらいの中距離がいいのかもしれない」
「景色は諦めてアップで色々撮ってみよう」
ということで、それからは近くのものをカシャカシャと撮り始めました。
「ふおおお中々良いのでは・・・」
ということで2時間くらいウロウロして。最後に立ち寄った休憩所で隣に座ったおじいさんが、店員さんに「どうですか?いい写真撮れてますか?」みたいな話をされているのを見て、(あっこれ次は俺に来るか、来たらこの写真に全てをかけて見せてみるしかない 大丈夫いける自分を信じるんだイコプ覚悟を決める時だ)と一番いい写真を表示するモード手前にして拳を握りしめてじっと座っていたら結局一度も話しかけられずホットケーキをモソモソと食べて帰りました。
「ただいま!めっちゃ写真撮ってきた!見てくれ!見てくれ!」
「おかえり!しょうがない見てあげようじゃない」
「爆弾か何か落ちた瞬間?」
カメラ道は険しいが、楽しい
ということで写真ライフを満喫しています。
色々撮ってると、違うレンズも試してみたいし、三脚とかも欲しくなるし、それ以前になんかこう腕が圧倒的に足りない感じがします。しかも何を練習すればいいのかもわからない手探り状態。でも、カメラは撮った分だけ上手くなると聞いたので、とりあえずガシャガシャ撮っていきます!撮ってるだけで楽しいですからね!