近所の回転寿司の、カレーきしめんが美味なんですよ。
カレーのコクが味わいにもちもちした麺の食感が絡まって、カレーの旨味ときしめんの旨味が同時に味わえるような絶妙なバランス。奇跡の一品。すごい。
普通、寿司屋さんは寿司がうまいわけで、その再度メニューでなんとなく出てる感じの料理ってやっぱり一段味が落ちる気がするじゃないですか。さらに言えば、「しゃぶしゃぶ食べ放題!お寿司も食べ放題だよ!」みたいな感じだと、若干しゃぶしゃぶもお寿司も大丈夫かな・・・?本当に美味しいかな・・・?みたいな不安感、でるじゃないですか。
1人の人間、1つのお店や会社が投入できるリソースには限界があるので、その中で最高の物を作ろうとしたら、一点に集中するしかないと思うんですよね。だから、ラーメン屋はラーメンを作るべきだし、お寿司屋はお寿司に集中するべき、そんなふうに思っていました。
でも・・・?最近気づいたんですよ。
意外と、サイドメニューってめちゃくちゃ美味いときありません?
そう言えば守備が美味い野球選手はバッティングも良かったりするし、医者だって自分の科のことがしっかりできる人は他の科のことも普通以上にできたりするわけですよ。
なるほど?
つまりはそういうことかもしれない。
一つを極めるためには、必然的に、全体のレベルアップが要求されるー。そういうことかもしれません。
スキルとは網のように張り巡らされたもので、何か一点を引き伸ばせば、その周りの様々なことも引っ張られるし、逆にそうでなければ引っ張ることができないものなのでしょう。
だからきっと美味い寿司やのサイドメニューは美味いわけです。そうなればもう、どんどんやってほしいわけです。美味いラーメン屋のチャーハンは多分美味いし、専門外の事をちゃんとやろうとする医者は専門のこともちゃんとやれるはずなんです。そうか。頑張ろう。カレーきしめんを作れるような医者を目指して、日々精進します。