2018年、春
6年ほど前に、友人にいただいたゴムの木(ベンガルゴム)。通称ゴム太郎。
大分大きくなってきたので、鉢を植え替えました。
5月13日
横に伸びてしまっていた枝を剪定。
そのついでに、余った枝を使って挿し木をしてみることにしました。
母株の茎の一部を切り取り(これを挿し穂という)、挿し床に挿し、芽と不定根の形成を期待することで個体数を増やす園芸ないし農業技術である。
つまり枝から植物を増やす技ということです!
ただ、これを直接土に植えておけば良いかというと、そう簡単にはいきません。
この枝を切っただけのゴムの木は、根っこがないので、水を吸い上げる力が弱いのですね。
植物は葉っぱから水分を蒸散させていくため、葉っぱが多すぎるとすぐにカラカラになって枯れてしまいます。
そのため、葉っぱを1枚だけ残して、さらにその葉も半分切って植えておきます。
こうすることで、葉からの蒸発を抑制し、根っこが生えてくるまでゆっくり育てることができるわけです。
とりあえず水につけておく「水差し」と、直接土(赤玉土)に植える2種類作ってみました。
ここから、果たして立派なゴムの木まで育つでしょうか。
6月14日
その後、水差しにしていたほうから、少し根が出ていたので、こちらも赤玉土に植え替えていたのですが。
小さな芽が出てきました。
狂喜乱舞しました。
7月20日
残念ながら、最初から赤玉土に挿していた方は、枯れてしまいました。
3日3晩泣き濡れました。
「よよよ・・・嗚嗚嗚・・・」
「きっともう一個が元気に育つよ」
でも、もう一匹は、芽が立派な葉っぱになってきています!!
丁度この頃、同じように挿し木にしていたウンベラータが、水苔に挿していたら、すごい根っこが張っていることに気がつきました。
そういえば、いつも見ているプロトリーフチャンネルの挿し木の動画でも、水苔に挿していたウンベラータに沢山の根っこが張っていました。
「もしかして水苔が挿し木には最強なのでは?」
勇気を出して、赤玉土から引っこ抜いて、水苔に移してみることにしました。
わずかですが、根っこが生えているのを確認。
でも、本当にわずかですので、ここから果たしてちゃんと根っこを張ってくれるか・・・。
9月16日
そして、今日。
秋の冷気が差し掛かる中、果たしてゴムの木はどうなったか。
バーン!
見てください!立派なもんでしょう!
水苔を見てみますと、根っこみたいなものが張っている気がします。
一般に根っこが張ってこれば挿し木は成功と思われます。
「これは、成功なのでは!」
ただし、水苔は土より自然なものではないので、栄養も少なく、長く育てるならやはりどこかで土に植え替えるべきです。
土に植え替えてようやく、あらたなゴムの木の一固体、観葉植物として認められる。
そこで、完全に寒くなる前に、土に植え替えることにしました。
水苔から取り出してみると、やはり根っこらしきものが見えます。
ここから、土に植え替えるわけですね。
水苔の時は、適当に水苔を鉢に入れただけでしたが、ここからは完全に観葉植物としてゴールの形にするため、しっかりとした鉢を作ります。
左から、バークチップ、鉢底土、観葉植物の土。
鉢の穴のところに、ネットを配置。
1/3〜1/4くらいの高さまで、底石を敷き詰めます。
これで水はけが良くなって、水が溜まってしまっての根腐れを防ぐわけです。
そして次に、ゴムの木から水苔を慎重に取り除いていきます・・・。
「根っこを傷つけないように・・・慎重に・・・」
プチ・・・プチ・・・・
「あっヤバイ切れた、あっまた。あっ!」
「あれっ?根っこは?大変小さくなった?」
「う、うおおおーん!!嗚嗚嗚・・・!!」
「落ち着いて。まあ何とかなるよ」
スーパーポジティブ妻の言葉に勇気を得て、ゴムの木に土をかぶせて、バークチップを上から敷き詰めていきます。
完成。
これで、(枯れてこなければ)挿し木は成功ということですね!
それではお披露目です!
我が家のゴムの木第2号!ゴム次郎です!
ここからゴム次郎もゴム太郎くらいまで大きく育つといいなと思います!
またここからの成長記録も記事にしたいと思います!
か、枯れないでおくれよ・・・ゴム次郎・・・。